2021年の花粉飛散予想
山口県のスギ花粉の飛散量ですが、昨年をやや下回る2100個/u程度と予想されています。
飛散開始時期については例年よりやや早い2月上旬頃より本格的花粉シーズンが始まる見込みです。
花粉症の初期療法
花粉症の初期療法についてですが、鼻アレルギーガイドラインによると代表的な薬である第2世代抗ヒスタミン薬と抗ロイコトリエン薬では、症状が少しでも出た場合には花粉飛散前でもすぐに内服を開始し、症状がない場合には花粉飛散開始予測日より初期療法を開始すれば、本格飛散時にも症状発現が抑制できるとされています。
スギ花粉は飛散開始予測日前から、わずかな量が飛び始めますので、2月上旬に飛散開始が予測される地域では、1月下旬から2月上旬にかけてより、早めの花粉症対策を始めるとよいでしょう。
新型コロナウイルス対策はもちろんですが、スギ・ヒノキ花粉にも充分な備えをお願い致します。
重症花粉症の治療
花粉症の薬には、柱となる抗ヒスタミン薬だけでえも十数種類あり、更に他系統の内服薬、点鼻薬と併せて、症状にあった薬をご提案します。
更に新しい治療として、花粉症のアレルギー症状を引き起こすIgE抗体に作用する抗体製剤の注射(ゾレア)も、2020年より重症例に限り保険適応となっています。